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酸化ストレス検査

● 酸化ストレス度・抗酸化力とは?

フリーラジカル・活性酸素の研究は医学・生化学の分野では最先端の研究の一つです。
フリーラジカル・活性酸素によって人間の体の細胞や分子がどれくらい傷ついているか、また、過剰なフリーラジカル・活性酸素を消去する力をどのくらい持っているのか(抗酸化力)を短時間で検査できます。

 

● 活性酸素・フリーラジカルって何?
酸化ストレスとは、生体内で発生する活性酸素種の産生と消去のバランスが崩れ、生体の酸化還元環境が酸化状態に傾く状態です。すなわち活性酸素が過剰になる状態です。活性酸素・フリーラジカルの発生は、生命維持活動の中で避けられないものです。安定した生活下で成人は1 日最低500ℓの酸素を消費しています。この肺から取り込まれた酸素は、赤血球中のヘモグロビンにより全身の細胞に運ばれます。細胞中のミトコンドリアでは、酸素は糖質から電子を奪い、スーパーオキシド(活性酸素)、過酸化水素(活性酸素)に変化し、ヒドロラジカル(活性酸素)を経て水になります。すなわち酸素は何度か活性酸素・フリーラジカルに変わるのです。この反応系は「ミトコンドリア電子伝達系」と呼ばれ、食事で摂取した糖質がこれによってアデノシン三リン酸(ATP)というエネルギー物質に変わるのです。人が「呼吸をし、食べ物からエネルギーを得て生きて行く」という生命維持活動をする以上、活性酸素の発生は避けられないのです。

 

●活性酸素の良い面は?
活性酸素は高い反応活性を持つため、外部から入り込んできた異物(細菌やウイルス)を排除できることがわかってきました。例えば白血球などの好中球やマクロファージが体内の異物や毒物を認識し、取り込み、分解することは知られていますが、この時細菌などを分解するのに活性酸素が働いているのです。
また、体内で取り込まれた酸素から発生する活性酸素以外に、外的な要因で発生する活性酸素
もあります。紫外線や放射線などが細胞に照射されると細胞内に活性酸素が発生します。これを利用したものが癌治療としての放射線治療になります。さらに最近注目されているビタミンCの点滴療法も、高濃度のビタミンCが体内で過酸化水素(活性酸素)に変わり癌細胞を破壊することを利用しています。この時、活性酸素を分解するカタラーゼ(抗酸化酵素)を持った正常細胞は傷害を受けません。

 

● 活性酸素が身体に悪影響を及ぼす時
全ての活性酸素・フリーラジカルが水になるわけではなく、過剰な活性酸素・フリーラジカル
は細胞に損傷を与えます。
それを防ぐために各組織には抗酸化酵素と呼ばれる、活性酸素・フリーラジカルを消去する酵素が存在します。カタラーゼやスーパーオキシドディスムターゼ、ペルオキシダーゼなどが活性酸素を無害化するのです。  

健康であれば抗酸化物質や抗酸化酵素が過剰な活性酸素・フリーラジカルをある程度消去しますが、消去が追い付かなくなると細胞が損傷をうけて老化やあらゆる病気を引き起こすのです。また、加齢により細胞の修復機能は低下しますので注意が必要です。 

 

活性酸素が過剰に作られると・・・こんな事が!   

老化、皮膚の変性(しわ、シミなど・・・)

発がん、動脈硬化、高血圧、気管支喘息、心筋梗塞、虚血性不整脈、

糖尿病、糖尿病性網膜症、白内障、アレルギー、パーキンソン病、

アルツハイマー型痴呆、筋委縮性側策硬化症、膠原病、リウマチ性疾患、

急性胃粘膜障害、胃潰瘍、大腸炎、膵炎、脂肪肝、腎不全、尿毒症、免疫不全

など・・・・ 

 

  

活性酸素が過剰に作られる原因 とは? 

ストレス、不規則な生活、タバコ、アルコール、紫外線や排気ガスなど
大気汚染、食品添加物、細菌やウイルスに感染したとき、
避妊薬、ホルモン治療等の薬品摂取、抗がん剤等の化学物質が入ったとき、
など・・・・

 

検査方法と所要時間(簡単、正確なフリーラジカル測定)
-最先端フリーラジカル分析器FRAS4-  


酸化ストレス度と抗酸化力を自動的に簡単、短時間に測定します。
少量の血液で測定します。特殊な検査液と混ぜ、遠心分離を行います。
光度計の測定後、結果が数値として自動印刷されます。所要時間は約6 分です。 

酸化ストレス度

(d-ROMテスト)

身体が活性酸素・フリーラジカルによって

どのくらい酸化しているかを調べます。

抗酸化力

(BAPテスト)

過剰な活性酸素・フリーラジカルによる酸化作用を

打ち消す力がどれくらい有るかを調べます。

 

■検査料 7,700 円

 

 

活性酸素を消去する抗酸化力を増やすには?


測定結果により酸化ストレス度が高かった場合、当院では

  ●抗酸化作用のあるサプリメント

 

をお勧めしております。検査をするだけではなく、どう対処すれば良いかなど予防医学的な側面からもサポートしております。