院内設備
●循環器系
1 安静時心電図
安静時での虚血性変化や不整脈を検査します。
2 ホルター心電図
24時間心電図のことで、日常生活での虚血性変化や不整脈を検査します。
防水型のホルター心電図記録器を導入しましたので、シャワー中の記録も可能になり、日常生活におけるすべての時間を記録することができるようになりました。
3 超音波(心臓、頸動脈)
心臓の形態学的異常、機能的異常を調べます。
頸動脈の壁の肥厚、プラークの有無などを調べ、動脈硬化の程度
を判定 します。
GE LOGIQ Fortis
4.血圧脈波検査
血管の硬さ、血管の詰まり、血圧バランスを検査で知ることができます。
(1) 血管の硬さ;CAVI(Cardio Ankle Vascular Index)によって、
心臓から足首まで の動脈の硬さを評価します。
(2) 血管の詰まり;ABI(Ankle Brachial Pressure Index)によって
下肢の狭窄閉塞の 有無を診ます。
(3) 血圧のバランス;BPB(Blood Pressure Balance)で、 四肢の血圧
バランスを診る ことにより、上肢の虚血状態もわかります。
5 AED
突然の心停止の多くは、心室細動(VF)と呼ばれるものが原因で、この不整脈の有効な治療法が電気ショックによる除細動です。この除細動を誰でもできるように、音声ガイダンスで指示する機械がAEDです。
●呼吸器系
1 スパイロメーター
肺活量や換気機能を調べます。
マウスピース(紙筒)をくわえ、思い切り息を吸ったり吐き出したりしてもらう検査です。
COPD(慢性閉塞性肺疾患)の有無、進行度がわかります。
2 呼気中一酸化炭素濃度計測器(スモーカライザー)
喫煙状況がわかります。禁煙治療の際に必要な医療機器です。
3 パルスオキシメーター
動脈結酸素飽和濃度を測定します。
4 吸入器
喘息発作時に使用する機械です。
●消化器系
1 胃透視
バリウム(造影剤)を使用した胃のX線検査です。
胃がん等の病変の早期発見を主な目的としています。
2 胃カメラ(2021/9更新)
食道、胃、十二指腸上部まで調べます。
組織生検やピロリ菌検査も同時にできます。経鼻用の管(経口も対応可)ですので、とても細く被検者の負担は少なくなっています。
2021年9月に最新設備LESEREO7000システムを導入しました。
「白色光用」「BLI用」の2波長のレーザー光源を搭載しています。
発行強度比を変えて照射しさらに画像処理を組みあわせることで最適な画像が得られます。
「BLIモード」では、中遠景の明るさが向上し、血管や表面構造がシャープに見えるようになりました。
「LCI画像」では粘膜の微妙な色の違いが強調され、炎症診断が容易になりました。
胃透視で異常を指摘された方は、是非検査をお勧めします。
3 超音波(腹部・甲状腺)
超音波検査とは、体の表面から超音波を(エコー)を充てて、内臓の状態などを診る検査です。体の外から当てた超音波は、臓器や血管の境界面で反射し、その跳ね返った超音波を収集し、コンピューターにて解析し、位置を計算して画像化されます。
脂肪肝の数値化もできるようになりました。
GE LOGIQ Fortis
●婦人科系・乳腺科系
1 マンモグラフィ
ポジショニングから撮影後の画像確認までをスピーディーに行うことができる、検診に最適なフルデジタルマンモグラフィです。
3Dマンモの撮影もできるようになりました。
一般的には40歳以上の方の乳癌検診にお勧めしております。
当院では、女性の放射線技師が撮影いたします。
GE社 Senographe Pristina
2 超音波(乳腺)
乳房用自動超音波画像診断装置(ABUS)
2022/4 新機種導入しました
乳房全体をコピーのように撮影し、様々な方向から乳房内を検索します。
判定は乳腺外科専門医が行います
GE ABUS
ハンドヘルド(HHUS)
ABUSで所見のあった方にお勧めしております。
腫瘍の硬さがわかるエラストグラフィの機能もついた高性能の超音波機を導入しました。
当院では、女性の臨床検査技師が対応しております。
GE LOGIQ Fortis
3 経膣エコー
子宮頸部~体部、卵巣を検査できます。フルデジタルで最先端の鮮明画像を撮影することが可能です。
当院では、毎週水曜日に女性の産婦人科専門医が対応しております。
GE Voluson P6
4 骨密度(DEXA法)
撓骨(上肢の前腕の骨)の骨密度を測定します。
検査時間も1分前後と短く、被ばく量も低い検査です。
DEXA法ですので、再現性が高く、長期間の追跡測定ができます。
フジ ALPHYS A
●眼科系
1 無散瞳眼底カメラ
眼底検査は、瞳から光を入れて、眼の網膜を中心とする組織と血管を観察することにより、眼の病気の他に高血圧や動脈硬化の程度、糖尿病などの病気も評価できます。
また、眼底の血管を診ることにより、全身、特に脳血管の状態を推定することができます。
低光量でフルオート撮影のため、受診者の負担も抑えることができ、高画質のガンてお写真が撮影できます。
2 眼圧計
麻酔薬不要で検査が可能です。計測時の空気圧を最小限に抑えたやさしい眼圧計です。
●その他
1 FRAS4(酸化ストレス・抗酸化力測定)
酸化ストレス度と抗酸化力を少量の血液で短時間に測定できます。
酸化ストレス度はd-ROMテスト、抗酸化力はBAPテストで行っています。
2 ベッドサイドモニター
血圧、心電図、血中酸素飽和度を表示し、より安全に検査や処置が行えるようにします。
鎮静剤を使用する内視鏡検査などで使用しています。
3 糖化度(AGE)
過剰に摂取した糖とタンパク質が結びつくことで体内に生成される物質で、最終糖化産物(AGE)と呼ばれています。
ヒトの加齢現象や健康に関わる物質として、近年研究が進んでいます。肌、血管、骨なども主にタンパク質からできており、このタンパク質が糖と結びついて、糖化が進むとタンパク質は本来の働きができなくなり、カラダの機能に様々な変化が生じます。
4 ロコモスキャン
運動器の障害のために移動機能が低下した状態を「ロコモティブシンドローム」と言います。進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。
ロコモスキャンは下肢の筋力測定器です。大腿四頭筋の筋力を数値化します。
立ち上がりテスト、2ステップテストとともにロコモ度テストの一つとして有用です。
5 睡眠検査(2022/4)
脳波で、客観的に睡眠を計測する在宅検査です。
睡眠の「質」を調べ、睡眠障害スクリーニングとアドバイスを行います。